藤目節夫のブログ

まちづくりに関することが多いですが、それ以外にも、徒然に思うことを書きます。

身銭を切る

政治家が地元へ利益をもたらそうとして、土木亊業をはじめさまざまな亊業を地元に誘導しようとする政治を、利益誘導型政治という。この型の政治の代表が田中元総理が新潟県に対して行った政治だとするむきがあるが、私は彼だけが特別だとは思わない。政治家…

グリーンジュース

古い話で、また私事にわたる話で恐縮であるが、私が小学生の時、学校にグリーンジュースを売りに来る人があった。グリーンジュースの材料や作り方は今もって詳らかでないが、多分野菜の搾り汁に砂糖を加えたほどのものであったろう。学校側は健康によいとい…

右なら左、左なら右

現代は情報化社会、それも高度情報化社会だそうである。情報化社会というからには、さぞかしありとあらゆる情報があると期待するのは当然であり、それにこたえてこそ真の情報化社会である。ところがあに図らんや、一方の側の情報意見だけが流され、反対側の…

一億総アマチュア

かつてテレビが出現した時に「一億総白痴」の時代が来ると予測したのは、確か大宅壮一氏であると記憶している。この伝でいくと現代は「一億総アマチュア」の時代ではないかとひそかに思っている。一億総アマチュアとは、本来はプロが行うべき仕事が次第にア…

四国ヘンローズ

私は故あって広島カープの熱烈なファンである。カープの本拠地が松山にあれば、仕事の合間に、いやたまには仕事などすっぽかして試合を見に行けるのにと常日頃思い、そしていつもそれは叶(かな)わぬ夢と悟るのである。なぜ叶わぬか、訳は簡単で、私が広島…

もうなんたってモーツアルト

1 .突然変異 かつてピアノの音を聞いただけで頭が痛 かった人間が、いまは1日10時間以上もモー ツアルトの音楽を聞いていると言って、果たして信じてくれる人がいようか。長女にピア ノを習わすと言った妻を説得し、「ビアノは 頭が痛くなるから勘弁してく…

買い物難民を考える -賢い消費者から賢い生活者へ-

近年、「買い物難民」という言葉をよく聞くようになってきた。地域にあった従来型の店舗の閉店により、自らの移動手段をもたない高齢者などが生活用品の購入に困るという社会問題、またはその被害を受けた人々を指す言葉である。中山間地域に多く見られる現象…

暮らしのものさし

人は誰しも心の中に「暮らしのものさし」を持っている。自分の日々の暮らし、暮らしを取り巻く環境、さらには社会の出来事などを評価する基準である。「価値観」と置き換えても良い。それゆえ、同じ暮らしや環境、条件でも、保有する「ものさし」によりその評価が…

品格のあるまちづくり

ゆるキャラ・B級グルメ・軽トラ市、これらは、近頃目につくまちづくりのテーマである。話題性や賑わい創出という点で一定の評価ができるが、少しばかり気になることもある。それは、あたかもまちづくりが、この種の活動だけで完結するがごとき風潮が少なか…